胆石症、虫垂炎、鼠径ヘルニアなどの良性疾患はもとより、 結腸がん、直腸がんといった悪性疾患にたいして、 きずの小さな手術(腹腔鏡手術)を第一選択としております。

 挨  拶


当院では患者様のからだに負担をかけない手術を提供すべく、からだにやさしい(低侵襲)手術センターを設けております。 私自身、腹腔鏡手術に携わるようになり10年が経過し浜松医大関連施設および大腸・直腸の腹腔鏡手術の修練に岩手医科大学外科学講座、大塚幸喜医師のもとに国内留学をし研鑽を積んでまいりました。約1500例におよぶ腹腔鏡手術に携わった経験を活かし、地域の患者様方により低侵襲でクオリティの高い医療を提供するべく頑張って参ります。

上嶋 徳(かみしま めぐむ) (内視鏡外科 部長)

2001年  昭和大学歯学部 卒業
2008年  岩手医科大学医学部 卒業
2010年  浜松医療センター 外科
2012年  菊川市立総合病院 外科
2013年  浜松医科大学 第2外科
2015年  岩手医科大学外科任期付き助教
2017年  浜松医科大学 第2外科 医員
2018年  浜松医科大学 第2外科 診療助教
2019年  浜松南病院 外科部長
2020年  新都市病院 内視鏡外科部長

資格・公職
・医師  ・歯科医師
・日本外科学会専門医  ・日本大腸肛門病学会専門医
・緩和ケア研修(PEACE)修了  ・外傷診療コース(JATEC)修了



腹腔鏡手術とは?


腹腔鏡下手術とは、お腹に小さな孔を数カ所あけ、そこから内視鏡や、鉗子等を入れて行う手術です。 創が小さく患者さんへの負担が軽いことが特徴です。1987年にフランスで胆のう摘出術(胆石症の治療)に試みられたのが最初の腹腔鏡下手術です。 日本で腹腔鏡下手術が導入されたのは1990年代で、当時は胆のう摘出術に対して行われていましたが、 その後さまざまな病気の治療法として普及してきました。大腸がんでは、92年に最初の腹腔鏡下手術が行われました。 2002年には大腸がんの腹腔鏡下手術が保険診療として認められた頃より腹腔鏡下手術を実施する医療機関が増えました。 大腸癌治療ガイドライン(2010年版)では腹腔鏡下手術は早期がんに対して推奨されていたものが大腸癌治療ガイドライン(2019年版)では、 腹腔鏡下手術の適応は、癌の部位や進行度などの腫瘍側要因および肥満や開腹歴などの患者様側の要因だけでなく、 術者の経験、技量を考慮して決定するとされています。すなわち、腹腔鏡手術の普及拡大に伴い適応も拡大されてきております。



手術項目


腹腔鏡下胆嚢摘出術

胆石症や胆嚢炎に対して原因となる胆嚢を摘出する手術です。

腹腔鏡下虫垂切除術

繰り返す虫垂炎に対して虫垂を切除する手術です。 初回の発作に関しては基本的に抗生剤治療の適応となります。 

腹腔鏡下結腸切除術

病変の存在する部位の結腸を切除する手術です。 がん、および繰り返す憩室炎や捻転なども適応となることがあります。


腹腔鏡下直腸切除術

直腸にある病変を切除する手術です。 開腹術と比べて腹腔鏡のメリットが大きい手術になります。

腹腔鏡下ヘルニア根治術

鼠径ヘルニアに対してお腹の中からの修復術になります。 前方からの手術と比べて創も小さく再発率も低いとされている術式です。